車中泊一人旅(1)国道299号線ほぼ走破(2019年4月)
史上最長のGWとなった連休前半、休みは取れたものの、娘は始まったばかりの部活、ということで、一度試してみようと思っていた車中泊での気ままな一人旅に出かけた。目的地は大雑把に信州方面。家族を乗せてでは迷惑がられる酷道区間を含む山道が続く国道299号線をひたすら西に進むことにしました。
28日(日)、きれいに晴れ上がり、高速はどこも大渋滞。まずは299号の起点飯能市から高麗川沿いの道を進みます。やはり交通量はかなり多く、ところどころノロノロになります。
途中、吾野付近は旧道に入ってみました。秩父への街道の宿場で、古い建物も少し残っていました。
正丸トンネルを抜けると、道はいよいよ大渋滞。秩父の羊山公園で芝桜祭りをやっているようです。グーグルマップの案内で抜け道を行きますが、車1台やっと通れるような路地を通過したり、かなりマニアックな道。(グーグルマップは地元の人の軽自動車が通った道もAIが通行可能と判断するからだろうな…)
おかげでだいぶ時間短縮にはなりましたが・・・
そんなわけで秩父市内は大混雑なので、今度また寄ることにして小鹿野の町に立ち寄りました。
ここも秩父から信州に抜ける街道の宿場。案内板によると「埼玉県内で川越の次に町制が施行された」という古い街です。
左の建物は、かつて宮沢賢治も泊ったという旅館だった建物。宮沢賢治は地質学の巡検で来ていたそうです。さすが秩父は日本地質学発祥の地というだけのことはあります。今は観光案内所になっていました。
細い路地がいい雰囲気でした。
名物が「わらじかつ」ということで、行ってみたら、人気が無い町なのに店の前だけに行列が・・・
何時になるかわからないので、今回は断念して先に進みます。
志賀坂峠に近付くとセンターラインが無い道になります。ツーリングのバイクも多く気を使いながら走ります。
峠を越えてほどなく、道沿いに恐竜の足跡の化石のある露頭「瀬林の漣痕」があります。
結局、お昼は道の駅上野で「いのぶた醤油ラーメン」。イノブタのチャーシューのようですが、豚肉と変わらず食べやすい。
ここからは299号最大の難所、十石峠越えです。
ほとんどの車は県道45号下仁田上野線の下仁田方面に曲がっていきますが、299号は直進・・・と思ったら、「災害通行止め」の看板が。以前来た時も通れなかった気が。
以前と同じように林道矢弓沢線に迂回します。すれ違いの出来ない細い舗装路。でもこの付近は299号も似たようなもの。林道の方が尾根道なので、見晴らしはいいです。昔の十石峠への徒歩道はこちらの方が近いようで、途中古い道祖神?もありました。
峠の頂上には展望台があります。
展望台からは赤城山、榛名山から上越国境の山々まで見渡せました。麓の前橋あたりの街も見えたのが意外。ずいぶん奥地に来た感じなのに。
東側は山また山。右側の高い山は両神山のようです。
佐久穂町に入り、民家が見えるようになると、やっと2車線の道に戻ります。国道141号にぶつかった後、299号線は麦草峠に向けてまたひたすら登っていきますが、ここでちょっと道を逸れて休憩。
松原湖高原にある「八峰の湯」。これで「やっほーのゆ」と読むそうです。
入湯料は500円とリーズナブル。ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・炭酸水素塩泉で内湯1ヶ所がかけ流しでいい感じ。露天風呂は八ヶ岳を望む絶景ですが、循環のお湯で消毒臭が気になりました。内湯もガラス張りで八ヶ岳が良く見えるので、内湯で長湯する方がいいかな。
これは駐車場から撮った写真ですが、お風呂からも雪のかぶった八ヶ岳が良く見えて絶景でした。
再び299号に合流し、麦草峠へ。国道の峠では日本2位の2,127mの標高。
十石峠とは違って、しっかり2車線ある国道らしい道です。冬季閉鎖から開通して1週間程度しか経っておらず、結構雪が残ってました。
峠からの下りでは雪をかぶった南アルプスの山々も遠くに望めます。
また、中腹の蓼科ビレッジの別荘地にかけて、鹿がたくさん見かけました。
薄暗くなってきたので、道端に現れてひやっとしたことも。交通事故に注意しないと、こちらにも被害が出てしまいそうです。きっと増えすぎているのでしょう。
152号線に合流し、茅野市が299号の終点になります。
茅野の町に下りるころにはすっかり暗くなっていました。高速に乗ってSAで車中泊することにします。