大宮台地の湧水 ほか街歩き、お出かけの記録

地元大宮台地の湧水を中心に、地理、地形好きのお出かけの記録です。

象潟・酒田とあつみ温泉「たちばなや」(2018年8月)

男鹿半島「入り陽の宿 帝水」を出て、今夜の宿、あつみ温泉たちばなや」に向けて南下します。

男鹿半島を抜けて、最初の目的地は象潟

象潟は子供のころから一度行ってみたい場所でした。

学研まんがのひみつシリーズ「日本のひみつ探検」で紹介されていたからです。タイムマシンに乗った博士たちが松島のような島々が、地震によって一夜にして陸地になったのを目の当たりにするような内容だったと思います。

小学生だった自分は、そんなことがあるのかと衝撃を受けて、どんなところなのかいつか行ってみたいを思っていました。

まずは道の駅象潟ねむの丘で腹ごしらえ。飲食店が充実しています。岩ガキやピザなど思い思いのものを食べて満足。

すぐ近くの蚶満寺(かんまんじ)に向かいます。

蚶満寺は9世紀の慈覚大師の創建とも伝えられる古寺です。なお、「蚶」という字が変換できなくて調べていたら、この字はずばり「きさ」とも読むようです。赤貝のことで、地名が先か、寺の名前が先か、どちらにしてもふさわしい名前です。

また奥の細道松尾芭蕉が訪れた最北の地だそうです。その頃はまだ「東の松島、西の象潟」と呼ばれ、海の中にたくさんの小島が浮かぶ光景が広がっていました。

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まずは山門を入って参拝します。本堂のある辺りは周囲より少し高くなっていて、ここも当時は島だったのではと思います。

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境内には猫がたくさん。

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「舟つなぎの石」が残ります。この先がかつての海。

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田んぼの中にいかにも「島」といった小山がたくさん!

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航空写真を重ねると、島状の高まりがよくわかります。

1804年に発生した象潟地震により隆起し、陸地になったそうです。ひみつシリーズで読んだのはその描写ですね。

小山の一つに登ってみました。鳥海山雄大な山並みが見えます。

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元々はこの鳥海山の噴火で発生した山体崩壊による流れ山が、日本海を埋め立てて多くの小島が生まれたそうです。島原の九十九島と同じです。当時はきっと大津波が発生したり大変な災害だったと思いますが、年月を経てこのような景観になっているわけです。

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本当は鳥海山の鉾立展望台にも行きたかったのですが、時間がないためそのまま7号線を南下します。でも海岸線は景色もよく、なかなかのドライブコース。

 

酒田の街も気になるスポットはいっぱいあったのですが、きりがないので、休憩がてら山居倉庫に立ち寄ってみました。

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ガイドブック等でもよく目にするケヤキ並木と倉庫。たしかに絵になります。

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こちらが表側。一部はまだ現役の倉庫として利用されています。さすが日本通運

そこからは高速で南下し、あつみ温泉たちばなや」に向かいます。あつみ温泉は海からほんの2~3kmくらいなのに渓谷沿いの山の宿の趣。

今回は予算の関係もあり夕食はつけませんでした。その代わりお盆前に一泊1名7,000円台となかなかリーズナブル。

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中庭の庭園向きの部屋。前日が一面海だったので、景観はいまいちかなあと思ってしまいますが、落ち着けるいい部屋です。

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中庭には池があって、鯉が泳いでいます。子どもには鯉のえさのサービス付き。

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あと、池にはカルガモのつがい?が住み着いていて、ちゃっかり鯉のえさのおこぼれを食べてます。

夕食は温泉街にある「ますもと食堂」に出掛けました。ガラスケースに食品サンプルが並ぶ昔ながらの食堂ですが、中はリフォームしてなかなかおしゃれな感じになっています。写真撮っておけばよかった…メニューは豊富で安くてなかなかの満足感。

夕食後は大浴場で疲れを癒しました。「ナトリウムカルシウム塩化物硫酸塩温泉」とのこと。夕食つけないこういう楽しみ方も良いなあと思いました。

翌朝、少し温泉街を散歩してから出かけました。

古い木造の旅館も少し残っています。今度はこういうところにも泊まってみたい。

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この後は鶴岡の街を散策しました。

続きは次回の記事にて。