大宮台地の湧水 ほか街歩き、お出かけの記録

地元大宮台地の湧水を中心に、地理、地形好きのお出かけの記録です。

神戸北野異人館街の洋館めぐり朝散歩(2019年5月)

金曜の出張の後、神戸に宿を取りました。ホテルは三ノ宮から新神戸に向かう「フラワーロード」沿い。「異人館街」として有名な北野は徒歩10分くらいなので、翌朝散策してみることにしました。

朝食付きのプランではなかったので、モーニングをやっている喫茶店でもないかなあと調べていたら、なんか良さげなスターバックスが。オープンは8時なので、それまで早朝の散策をすることにしました。

 フラワーロードと山手幹線の交差点から「うろこの家」の方面を目指します。いきなりかなりの上り坂。不動坂と名付けられているようです。北野通りとの交差点を過ぎるてさらに上ると、公開している洋館が点在しているエリアに入ります。

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振り返るとかなり登ってきたことがわかります。ビルが立ち並ぶ前は海が見えたはず。

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 「うろこの家」と名付けられた洋館。通りからは全容が見えませんでしたが、特徴的な2つの塔が見えました。朝早いのでまだ開いていません。

裏手に「港みはらし台」があるようなので行ってみました。ここからはさらに上り坂がきつい!この先は完全に六甲山地の山となります。六甲山地との境は「諏訪山断層」という断層で、この急斜面が断層崖になるようです。新神戸駅はちょうど断層上にあるみたいだけど大丈夫なのかな…

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 「港みはらし台」に着きました。ここまで登ると三ノ宮のビル群の先に海を見ることができました。昔はポートアイランドもなかったし、なかなかの絶景だったことでしょう。

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 少し角度を変えてみると、先ほどの「うろこの家」の塔が見えます。

運動してお腹もすいてきたので、8時開店のスタバに向かいます。途中、「風見鶏の館」の前を通りましたが、オープン前なので後回し。

 

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 スターバックス北野異人館街店に着きました。スタバの看板はあまり目立たなくて、知らなければ見落としそう。白壁にグリーンのコントラストが鮮やか。

登録有形文化財の建物です。

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店内は一階にレジカウンターがあり、客席は一階と二階に別れています。こちらは一階。開店したばかりなので、がらがらでした。

会計を済ませて二階に上がりました。

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2階は四つの部屋に分かれていて、それぞれが客席になっています。

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これは一番手前側の部屋。壁一面に額が飾られています。

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ここは左手真ん中の部屋。3枚の合わせ窓に沿って丸く椅子が設置してあって、いい感じ。左手にあるのは暖炉です。

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こちらは窓際のサンルームのような席。外の緑がまぶしい!

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右手の窓際の部屋で席を確保しました。この部屋は他にお客さんはいないので独り占め!

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室内を見るとこんな感じ。鏡台が置いてあります。

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窓の外を見ると、街路時から木漏れ日が。

1時間近くかけてゆっくりと朝食を取りながら、贅沢な時間を過ごすことが出来ました。

このお店、昼近くになると結構混むようなので、朝早く行ったのは大正解。自分がいた部屋は最後まで他のお客さんが来ることはなく貸し切り状態でした。

一休みしてお腹も満たしたところで、先ほど素通りした「風見鶏の館」に向かいます。

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こちらは国指定重要文化財。北野を代表する洋館です。塔のてっぺんにある風見鶏が建物の名前の由来。元はドイツ人貿易商トーマス氏の邸宅だそうです。

その昔、その名も「風見鶏」という神戸北野が舞台となった朝ドラがあったと解説版に書いてありました。ただ後で調べてみると、主人公のモデルが実際に住んでいたのは、先ほどのスタバ北野異人館街店の建物のようです。でも当時から北野を象徴するものとして風見鶏というタイトルがつけられたのでしょう。

隣接する「萌黄の館」との2館入場券を買って中も見学しました。

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9時にオープンしたばかりですが結構な人がいて、中の写真をあまり撮れていませんでした。さすが、北野のランドマークです。

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一番山手に建っているので2階からは見晴らしがいいです。

続いて「萌黄の館」。その名の通り鮮やかな萌黄色が美しい。

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こちらも国指定重要文化財。元々はアメリカ総領事のシャープ市の邸宅だそうです。一言で洋館と言っても住んでいた人の国も職業も違うので、まったく印象が異なります。

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2階のサンルーム(というのかな?)。窓のフレームの幾何学模様が美しいです。

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入り口と反対側の庭にはベンチがあって、ここから見る萌黄の館もなかなか。

その後は再び付近を散策しながらホテルに帰りました。

北野は元々「雑居地」だったということで、日本家屋や一般の集合住宅等、結構雑然としていました。

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日本家屋と洋風の建物が並んでいます。

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こちらはフレンチレストランとして利用されています。かなり高級そうで入れない…

 

ホテルをチェックアウトして、三ノ宮駅に向かう際に生田神社に立ち寄ってみました。

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付近が社領だったことから、「神戸」の地名の由来になったとの事。知らなかった。

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裏手の鎮守の森「生田森」。パワースポットとして紹介されているようで、若い女性の姿が目立ちました。

なお、実際は裏手から入ったので、写真と逆順にめぐっています。

 

朝の空いている時間に充実した街歩きが出来ました。スタバのくつろぎ感が忘れららず、近くにあったら入り浸りそうだなあ。