大宮台地の湧水 ほか街歩き、お出かけの記録

地元大宮台地の湧水を中心に、地理、地形好きのお出かけの記録です。

「海と入り陽の宿 帝水」と男鹿半島の絶景(2018年8月)

妻の実家への帰省の帰り、今回は日本海側を南下することにしました。気になる温泉や絶景をめぐります。

八郎潟干拓地の大潟村をひた走って最初に向かったのは、男鹿半島の付け根にある寒風山

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寒風山。東側には広大な八郎潟干拓地が広がる。

標高355mとあまり高くはないですが、独立した山でとても見晴らしがいいです。

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「世界三景」(誰が言ったのか?)は言い過ぎですが、かなりの絶景。こちらは秋田市方面ですが、海岸線がきれいな弧を描いて続きます。寒風山の看板の向こうに見える水面は八郎潟調節池。干拓されずに残った水面ですが、それでも広い。

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海岸線の先には山形県境の鳥海山

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こちらは北の方角。弧を描く海岸線の先は世界遺産白神山地です。右側の田んぼは八郎潟干拓地。男鹿半島に向かって伸びる砂州に閉じ込められた潟湖だったことがわかります。八郎潟が残っていたらまた絶景だっただろうな…

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こちらは西側の男鹿半島方面。手前のくぼ地は噴火口の跡との事。こちら側は一転して山がちな地形です。

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男鹿半島ジオパークに指定されているので、地学的な解説がとても充実していてうれしい!

 

続いて、地理好き、地形好きとしては一度見てみたかった、「目潟」に向かいます。

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目潟は一ノ目潟から三ノ目潟まで3つの湖があります。典型的な「マール」(噴火の後の爆裂火口に水がたまり形成された湖)として地形とか火山とかの本にはよく出てきます。伊豆の一碧湖とか他にも国内にマールはありますが、3つ並んでるのはさすがにここだけ(のはず)。

ちなみにその横の戸賀湾も火口跡。楕円形の火口に海水が入り込んで湾になっています。こちらは火口の周りに噴出物が堆積した丘があるので「タフリング」となるそうです。(火口の周りに噴出物がない穴だけのものが「マール」)

一ノ目潟と二ノ目潟それぞれを一望できるという「八望台」に行ってみました。

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手前が二ノ目潟、奥が戸賀湾。その後ろには広大な日本海があってこれもなかなかの絶景。火口が連なっている様子がよくわかります。

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反対側に一ノ目潟があるはずなのですが、木々に隠れて見えません。写真左下の茂みの奥にあるはずなのですが…右奥には先ほど行った寒風山が見えます。

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一ノ目潟が見えなくて残念と、駐車場のある展望台から少し進むと、木の間から見えました!一ノ目潟です。

 反対側の二ノ目潟もここからの方が良く見えました。

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今夜の宿「海と入り陽の宿 帝水」(赤矢印)も見えます。高台にあって景色が期待できそう!

戸賀の漁村を通って、男鹿水族館から高台に上っていくと、宿はもうすぐ。

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低層のモダンな建物です。

 

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フロントでチェックインをするとその奥には・・・

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 日本海が広がっています。高台にあるので遮るものが何もない!

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ロビーの前は石庭になっていて、これがまた趣深い。

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客室の広い窓の向こうも海!海沿いの宿も何度か泊まったことがありますが、ここはその中でもトップレベルの絶景の宿です。

なお、泊まったのは「西の風」という本館の客室でしたが、新館「北の風」はさらに枠のない前面のガラスに、海を望む広縁には海に向かって座る掘りごたつがあるようです。

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食事処からも一面の海。

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夕食時の時にちょうど日本海に沈む夕日を見ることが出来ました。「入り陽の宿」というだけあってすばらしい夕日です。皆、食事の手を止めて写真を撮っていました。

夕食はなかなかのクオリティの会席料理。標準のコースは比較的少なめに感じました(たいていの旅館は食べきれないほどなので、ちょうどいい)。

 

なお、こちらの宿は「戸賀温泉」という塩化物泉の温泉を引いています。写真は撮れませんでしたが、これまたオーシャンビューの内湯・露天風呂があり、絶景。ただ湯量が少ないのか循環されていて泉質はいまいち。景色は素晴らしいので、そちらのリラックス効果が一番の効能かもしれません。

夕食後は男鹿温泉街の「男鹿温泉交流会館 五風」まで送迎いただき、「なまはげ太鼓」を観覧。

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地域おこしのために地元の若者たちが始めたというなまはげ太鼓は、勇壮な和太鼓の演奏なまはげのパフォーマンスでとても楽しめました。

 

翌朝は男鹿半島の南側の海岸線を通ります。こちらは断崖の荒々しい海岸。

途中、ポスターなどでもよく見かける「ゴジラ岩」に立ち寄りました。

有名なわりには海岸の平らな岩場のようなところに車を停めて、整備されていない岩場を歩いていきます。(そこがかえっていいのですが)

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まあゴジラと言えばゴジラかな・・・夕日をバックに岩肌が暗くなっているとより似ているようです。いずれにしても浸食された岩は様々な形になっていておもしろい。

他にも寄りたいスポットはありますが、次の宿泊先の山形あつみ温泉まで道のりは長いので先を急ぎます。